“Deja-Vu「夢見心地」”
直前に体調を崩された方、出席できなかった同窓、そして連絡も儘ならぬ多くの8期生たちへ。
当日の様子をお届けしたいと思うのだけど、最初から最後まで夢見心地であれこれと物思いのうちに、3時間は瞬く間に僕の前を通り過ぎていった。
朝8時前、会場へ向かう。低く垂れ込めていた灰雲はいつしか青空に変わっていく。「今日は良い日になりそうだよ」と天空に語りかけた。
出席者名簿と出席者一覧を比べて「ひとりも欠けずにピッタリ」とは受付担当の2人。「良かったです」と名簿担当。「さあ、私たちも中へ入ろう!」
正午、開場から始まったE組坪田玲子さんのピアノ演奏、そしてウエルカムドリンク。会場内は50年ぶり故の緊張と再会の喜びが徐々に満ちて溢れんばかりだ。 午後1時、誰もが開会を待っている。MC船津&坪田の名コンビは前回吉祥寺からそのまま時間を超えてきたんだね。本番前にサクッと打合せを済ませ、二人は意気揚々とスクリーン前に向かう。
2022年6月から、およそ2年振りの発声。「みなさん、お待たせしました、小平高校8期同窓会を開催します!」
「風間はさ、強いし、カッコイイ」とは、亡き幹事H組斎藤裕彦君の口癖だった。「惚れてたんだよな」だから乾杯は卓球部主将風間信君、あなたしかいないと思っていた。
暫し歓談の後、お決まりの挨拶は恩師・金田先生から始まった。92歳のご高齢にも関わらず、前回に続き列席いただいた金田先生(日本史)。「生涯学び、研鑽です」と感慨深い。直近、京都国立博物館を訪問したそうだ。
同窓挨拶が続く、アメリカ・コネティカット州から出席されたC組佐藤芳子さん、ハンドボール部おさげ髪の斎藤久美子さん長野市からはD組石橋一江さんが近況と再会の喜びを語った。
そして、G組本田君の「Dr.本田の得する健康講座」が始まる。(別掲)
中央テーブルには拘りの食事が並ぶ、「何はともあれ、参加された皆さんが笑顔で頬張る姿を見て安堵すると同時に達成感をも得る事が出来ましたことに大変感謝をしています」とケータリング班。
会場入り口には、前回行方不明だったD & F組の入学写真や卒業アルバムなどがエンタメ班の手により展示された。まさかと思う才能発揮のポップや一枚一枚手作りのしおりもエンタメ班からの贈り物だ。「見学ツアー」はじめ、写真は幹事会SNS担当が会場を走り回りながら記録した。
大きいスクリーンでは校舎建て替え時に見つかったと言う11期映研生からお借りした「第8回欅祭」の映像、前回同窓会の写真、1970年入学から、73年卒業までの写真が映し出される。
「僕の歌は君の歌」
プログラムは後半へ、ソプラノC組白石幸子さん、フルートC組池田朗君、ピアノ伴奏坪田さんによる生演奏が披露され、「やはり生は素敵!」とみんなが聴き入っていた。
「みんなで歌おう」では小平高校校歌。続けて73年3月4日卒業式で歌った「友よ」を全員で合唱する。ピアノ伴奏は坪田さん(大活躍です)。
この後、全員での記念撮影がおこなわれた。
分かりづらいかもしれないが、みんなの表情が今日、この時を100年先も語ってくれそうに見えるんだ。
終了直後、橋本先生(化学)が長野県原村での7期集いの帰路途中下車し、会場まで足を運んでくれた。前回同窓会の時と変わらずお元気そうでなにより。
人生を語るにはまだまだだけど、70歳を迎える70人の同窓が集ったことの千載一遇に圧倒されて 僕は本当に夢を見ていたのかもしれない。
50数年前、僕らが巡り会えた幸運は無数に散らばりながらも延々と繋がっている。
そして、今日(2024年5月25日)、再び出会うことができた。「みなさんありがとう」再会できたひとり一人が友であり仲間であること、そしてこの時を忘れないでいてほしい。
最後に、1971年エルトン・ジョン” Your Song ” の一節を記したいと思う。
“How wonderful life is while you’re in the world. ”
「君がこの世界にいてくれる、それだけで人生は素晴らしい」
みなさん! いつか晴れた日にまた会いましょう。
2024年6月15日
- 小平高校8期同窓幹事会 -
「母校見学ツアー」
同窓会のプレイベントとして企画した現母校見学ツアーも参加希望者30数名の大所帯で押し掛けることになりました。現職の副校長先生のとても親切丁寧なご案内で、現在の学び舎の環境に感心したり、部活で登校して来ている生徒とも接することが出来て、「あの日」が蘇ったひと時でした。
尚、同窓会開会前、今回見学ツアーにご尽力いただいた母校副校長からご挨拶をいただきました。
「Dr.本田の得する健康講座」
私は同窓生には古希を迎えてもいつまでも健康な生活を送ってほしいと願って「坑加齢医学から学ぶ!古希を迎えて行いたい生活習慣」と題して話をしましょう。
世界一長寿の日本ですが、平均寿命が延びても健康寿命は約10年短く、10年ほどは何らかの健康上の問題(主にフレイル)を抱えて要介護から天寿を全うすることになります。坑加齢医学の研究から、寿命を左右するのは遺伝的要因は約25%で、残り75%は生活習慣や環境等の後天的要因とされています。このことは生活習慣などを変えることにより健康寿命を延伸する可能性があるといえます。この柱となるのが、身体活動(運動)、食事(栄養)、社会活動です。そして、古希を迎えて大切な生活習慣は、社会とのつながりを持ち続け健康長寿の3つの柱を実践することです。